NAT検査
抗原・抗体検査はウィルスなどに感染した後、血液中に産生される抗原や抗体を検出する方法であるため、感染後しばらくは、感染していることを検査で検出できない期間(ウィンドウ・ピリオド)があります。抗原・抗体検査は、検査感度を高めると抗原や抗体以外のタンパク成分にも反応してしまう非特異反応が出るため、ウィンドウ・ピリオドを短縮することができませんでした。
核酸増幅検査(NAT※)は、抗原や抗体ではなくウィルスを構成する核酸(DNAまたはRNA)の一部を100万倍以上に増幅してウィルスの有無を検出するため、非常に感度と特異性が高く、ウィンドウ・ピリオドの短縮を可能にします。
日本赤十字社では、1999年より血液の安全性向上を図るうえでエイズウィルス(HIV)、B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルスについて特に有効なNATを世界に先駆けて導入しております。
HIVの場合にはHIVの遺伝子を増幅してHIVの検出をおこないます。HIVに感染すると、体内ではまずHIVが増え、その後HIVに対する抗体が作られます。通常のHIV検査では血液の中にこのHIV抗体があるかどうかを調べますが、NAT検査では、抗体が作られる前から増えている血中のHIVを調べます。
感染してから検査で陽性と分かるようになるまでの期間をウインドウ期間と言いますが、NAT検査では抗体検査に比べこのウインドウ期間をおよそ2週間短縮できます。従って、感染初期の非常に短い期間に関しては、NAT検査が特に有効です。
ただし、HIV感染では、通常、感染の1ヶ月後には抗体が検出され、その後は高い抗体価が持続しますから、通常のHIV検査法としては、抗体検査が最も一般的で信頼性も高い方法と言えます。
即日30分検査(抗体迅速検査)
この検査法はイムノクロマト法と呼ばれます。
即日30分検査はHIV検査体制の構築に関する研究班と医療機関や検査相談機関との協力で試験的に行われています。
検査は迅速抗体検査法で行います。
迅速抗体検査法は通常の抗体スクリーニング検査法と比べますと、若干感度が悪いですが、検査を受けるタイミングを間違えなければ検査法として特に問題はありません。
陽性の場合は必ず確認検査で本当の陽性か偽陽性かを調べるのはスクリーニング検査と同様です。
カテゴリー:エイズ検査
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