ワクチンはいつできますか?
一部のエイズ研究者たちは,安全で効果的なワクチンこそ世界的なエイズ禍の歯止めのかぎと考えています。
黄熱病,はしか,おたふく風邪,風疹などに有効なワクチンは,弱毒化したウイルスから作られます。
普通,弱毒化したウイルスを体に入れると,免疫システムが反応してそれを破壊するだけでなく,本物のウイルスが侵入してきた時にいつでもうまく撃退できるよう防衛機構を築きます。
サルを使った最近の二つの実験が示唆しているように,HIVの問題点は,弱毒化されたウイルスでさえ死を招く可能性があることです。
言い換えれば,感染予防のために作られたワクチンによって,その病気にかかるかもしれないのです。
ワクチンの探求は,これまで期待外れと挫折に終わってきました。
幾十種類もの混合物を使った実験では,比較的弱いウイルスは確かに死にましたが,HIVは弱まることなく残っています。
その上,HIVは突然変異によって攻撃を巧みに逃れます。
(現在,世界にはHIVの変異種が少なくとも10存在します。)
この問題に加えて,HIVウイルスは,ワクチンと結び付いて防衛機構を築くはずの免疫システムの細胞そのものを攻撃します。
採算性も研究に影響を及ぼします。「私企業からの参与は少ない」と,ワシントンに本部を置く国際エイズワクチン・イニシアチブは述べています。
その原因は,ワクチンはもうからないという懸念にありました。
そのほとんどは発展途上国で取り引きされることになるからです。
さまざまな障害があるにもかかわらず,研究者たちは有効なワクチンを求めて幾つかのアプローチを探り続けています。
しかし,現在のところ,ワクチンがすぐに生産される見込みはなさそうです。
有望なワクチンが研究室から現われても,人体でテストするという,手間と費用のかかる,常に危険と背中合わせの作業が次に控えています。
【今すぐチェック!】 エイズかも?と思ったら ◆性病検査 STDチェッカー◆