女性にできるエイズ防御方法とは何ですか?
過去5〜10年間の経験から、女性が性行為によるHIV感染から身を守るのは、男性よりはるかにむずかしいことがわかりました。
コンドームの使用にも、最低限男性の協力が必要だからです。
女性のこうした問題は、STDの適切な治療で多少はカバーできますが、新たな解決法も科学の力によってもたらされています。
パートナーにコンドームを使用してもらえない女性、あるいは自ら積極的に身を守りたいと思う女性のために、女性が自ら使える「防御(バリア)メソード」の開発が、現在着々と進められています。
いわゆる「女性用コンドーム」−基本的には、性交の前に膣に挿入する小さな袋−は 、日本を含む一部の先進国ではすでに市販されています。
女性用コンドームは、もともと避妊用に開発され、勧められてきたものだが、STDの予防にも有効かどうかを確かめるために、近々調査が行われる予定です。
もうひとつの問題は、女性用コンドームが高価ということです。
さらに、女性用コンドームには、着用しているのがわかってしまうという別の欠点もあります。
パートナーに知られずに、女性が必要に応じて用いることのできる防御メソードの開発が、緊急に求められています。
殺精子剤もひとつの可能性です。
膣内に殺精子剤を挿入する方法は、女性にできる 避妊法として過去20年にわたって用いられてきました。
こうした製品には微生物も殺す性質があるので、ある種のSTDへの感染リスクを低下させる効果もあること、また少なくとも試験管内ではHIVを不活化する効果もあることが、すでに明らかになっています。
殺精子剤の問題点は、1日に何回も使用する場合、膣内に炎症を起こし、かえってHIV感染リスクを高めかねないということです。
既存の殺精子剤の安全性と防御効果を確かめるのはもちろん、HIV感染や他のSTDから身を守ることができ、しかも炎症を起こさない新製品の開発、あるいは、子供を産みたい女性でも使える殺精子能力のない製品も含めての開発が、WHOでは最優先の研究課題となっています。
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