HIV検査はいつごろ受ければいいのですか?
| 検査法 | 特徴 | 感染後の経過時間 |
| NATおよびPCR法 | 検査の感度が非常に良い。検査が複雑で限られた施設のみ。ニセの陽性がでる | 11日前後 |
| PA法(ゼラチン凝集試験) | 多くの病院や保健所で実施。ニセの陽性がでる | 6週間から12週間後 |
| EIA法(酵素免疫法) | 多くの病院や保健所で実施。ニセの陽性がでる | 6週間から12週間後 |
| 迅速または簡易検査法(イムノクロマトブラフィー) | 5〜10分で検査結果が得られる。ニセの陽性がでる | 6週間から12週間後 |
| 抗体および抗原同時検査 | エイズウイルスのp24抗原とエイズ抗体を同時に検査できる。15日間では精度が80%。 | 3ケ月後 |
| 確認検査法 | 本当の陽性とニセの陽性とを確認。極めて限られた施設 | 3ケ月後? |
エイズ予防財団では一応の目安として、感染したかもしれないと思われる最後の心当たりから、12週間たってから後の検査をお勧めします。というのも、HIVに感染したかどうかはHIV抗体検査という血液検査でわかりますが、これは、HIVに感染すると体内にできるHIV抗体の有無を調べる検査で、最近ではこの抗体が検査で検知できるようになるまで、HIVに感染してから通常4〜8週間かかるとされています。
この期間のことをウインドウ・ピリオド(ウインドウ期間)と呼びますが、これにはかなり個人差があるため、早くて6週間、できれば8週間たってからの検査をお勧めしているという訳です。
保健所やその他の医療機関によってはこの期間を、これまでの行政上の理由で単に3か月と言っている場合もありますし、90日間と説明しているところもあります。
もともとはWHO(世界保健機関)で出したガイドラインに、検査は約3か月後に受けることと書かれてあったことから出てきた数字ですが、その後、検査試薬も改良され、より早くわかるようになったため、以前に比べてウインドウ・ピリオドの伝え方が微妙に変化してきていると言えるでしょう。
ウインドウ・ピリオドは短いと数日という場合もありますので、早めに検査を受けた場合でも陽性と判明すれば、その結果は信頼していただいてよいのですが、早めに受けた検査で陰性と出ても、それが本当に陰性だったのか、あるいはまだウインドウ・ピリオドだったため抗体が検出されずに陰性だったのかは判別できません。
したがって、早めに検査を受けて陰性だった場合は、確定診断のため、然るべき期間をあけた後、再度抗体検査を受けることが望ましいとされています。
意を決して検査を受けにきた人を、保健所などで「まだウインドウ・ピリオドだから今回は検査を受け付けられません。3か月たってからもう一度来てください」と言って帰してしまうと、再び来ないのではないでしょうか。
それよりも上記のような検査の説明を十分して、理解と同意が得られれば、検査を行ったほうが受検者へのメリットは大きいのではないかという考え方もあり、議論の分かれるところです。
なお、米国でHIVの針刺し事故後、9か月たって抗体が陽性となった例が報告されていますが、ではウインドウ・ピリオドは最長9か月で、それ以上に及ぶことは絶対ないかというと、その確証はありません。
人間の体のことですから、100%絶対ということはないのです。
必ず例外はあります。
ただこの9か月という長さは、こうして特別に報告されるぐらい異例だということは言えるでしょう。

6〜8週間という期間もかなり余裕を見たうえでの目安ですが、米国ではさらに余裕を見て、3か月後と半年後の検査を勧めているところもあるようです。
ただ、何度も言いますが、どこまで余裕を見ても限りなく100%には近づくものの、100%確実ということにはなり得ません。
それに今のところ、日本では現行の方法で特に問題は起きていません。
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