中学校、小学校のエイズ教育のテキストには、エイズ教育のリーダーといわれる人たちによって作られたにもかかわらず、性交が抜けています。性交抜きのエイズ教育をやっているわけですから、血液による感染のみがエイズ感染になってしまい、鼻血を出す子どもを見ると、子どもたちは「エイズだ!」という反応をします。エイズ教育に係わっている人たちは、人権教育などとってつけたようにいうけれども、反対の教育を押し出しているんです。これはどうにかしなければならないと思います。
性交をめぐる問題は、エイズ学習だけではなく、小学校の理科の「人の誕生」にも共通します。現場では性交という部分だけ取り上げて1時間の授業をするなんて考えられないわけです。「性交なんて子どもに教えてもわかってもらえない」と考えている人たちの持っている性交のイメージと、アクセルが考えている性交はずいぶんちがうのではないでしょうか。ポルノ情報的なレベルの性交ではなく、最低限度小学生の段階で必要な人と人の触れあいとして、あるいは「生命」を生み出すための性交としてかなり限定して子どもたちに教えていくわけですから。
最初に生命誕生などの単元でエイズとは関係ないところで性交とはこういうものだと教えます。性交につながるような、こどもたちの疑問というのは日常生活のなかであたりまえにでてくるのです。だから教師が構えて「さあ、今日は性交について勉強しよう」ということではないのです。「うちのお父さんと、わたしとは血液型が違うんだよ。どうしてかな?」というような意味の疑問は中学校くらいから持ちますね。家族の中の誰かに顔が似ているとか。そういうときに、性交のことをすっと話せる状況は生まれるわけです。性交の話なしでエイズ教育はありえないわけです。
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